青城SS | ナノ
「えーと、覚えてる?」
「うん。わりと普通に私は覚えてるよ」
「そっか。そうだよね。俺もばっちり覚えてる」
「でも本当、イケメンは身体もイケメンなのね」
「え? あ、ありがとう? ナマエも綺麗だったよ」
「え、なんで名前呼び」
「セックスしてるのに苗字で呼ぶのも変じゃない?」
「意味わからん。及川意味わからん」
「わー。すごい拒否るじゃん」
「でも及川でよかった。及川って結構昔から知ってるけど友達ってわけじゃなかったし。変に気まずくならないからよかった」
「事実だけどさ。事実だけど俺は結構きまずいよ?」
「なんで気まずいの? 私はぶっちゃけイケメン及川だし、って頭にあったよ。及川はアレでしょ? 久々に日本に帰ってきて、ご無沙汰だし手頃なところでいっときますかーって感じじゃないの?」
「言い方!」
「違うの?」
「全否定はできないけども! 久々のお酒に酔ったからで、なんならナマエのこといいなーって思ったからだから。付き合ってもいいって思ってるからセックスしたからな!?」
「え、私は付き合うとか無理だけど」
「はあ!? おっ前それは、ええ!?」
「だって及川またすぐに日本からいなくなるんでしょ」
「それは……まあ、そうだね」
「それでそのうち有名な選手になって可愛い女子アナ侍らすんでしょ」
「言い方!」
「だから付き合わない」
「……そう」
「でも次帰ってくるとき連絡して」
「わかった。必ずする」
「お互いに恋人がいなかったらまたエッチしよ」
「お前、自分を安売りするんじゃないよ!」
「だって及川とのエッチ、すっごくよかったから」
「そういうこと言っちゃうの!? なんかもう俺が侍らされそうなんだけど!?」
「及川はよくなかったの? 私だけ?」
「いや、……よかった、けど」
「たぶんしばらくは忘れられないよね。きっと思い出しちゃうよね。それで焦がれちゃうよね」
「……なら、今からもう一回する?」
「いや、今はいい」
「上げて落とす落差がえげつないね!?」

怒られた。

back
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -